自然の恵み®をこれから使うというときにまずやっておいていただきたいのが土壌消毒です。

微生物資材を使うときには土壌消毒をしてはいけないって言ってなかったか?というツッコミが聞こえてきそうです。

微生物資材を自分の農法に加えていくときには、確かに土壌消毒はしてはいけません。

矛盾しているように聞こえますか?

ここでいう土壌消毒とは、初めて微生物資材を田畑の土に施用するとき-の話です。

自然の恵み®に限らず、微生物資材を使用した農法を行う場合、折ごとの土壌消毒は、せっかく時間をかけて育てた田畑の微生物たちを殺してしまうことなので、絶対にやってはいけません。

ところが、今まで微生物のことをあまり考えずに田畑の土づくりをしてきた人や農薬・化成肥料に首まで浸かって栽培を行ってきた人たちの田畑の土には、微生物がほとんどいないか、病原微生物のたまり場になっていることがとてもよくあり、土壌消毒を毎シーズンごとにやってしまうのが習慣化してしまっていることがあるのです。

ここを治さないとどれだけ高価で評判の高い資材を買ってきても効果は半減、いやほとんど出ない結果になるのは火を見るより明らかです。

新しく微生物を使った農法を始めようとする場合、資材を施用する先の田畑の土の状態を把握して、起こる事柄をあらかじめ想定しておくことは、その後の成果を左右する非常に重要なポイントとなります。

 

例を考えてみましょう。

昨年まで植物の病気が多発していた畑に今年から微生物資材を入れることにしました。

何も考えず、いつものように耕して、微生物資材を施用したとします。

この場合、かなり高い確率で植物傷病がまた出ると思われます。

なぜでしょうか?

微生物資材を施用した畑の土には、すでに大量の病原微生物が広がっていると考えられるからです。

映画館を思い描いてください。

すでに満席状態で、立ち見も出ているようなところへ無理やり入ったとして、映画を楽しめるでしょうか?

上映が終わり次第、一旦中の人たちに全員退場してもらい、新しく人を入れるなら快適に映画を楽しめます。

土の場合もよく似ています。

土の中いっぱいに病原微生物が広がっている状況で、有益な微生物を入れようとしても土の中にうまく入れず、雨などで流されてしまって、ほとんど役に立てないと想像されます。

微生物はお互いに影響しあって共存しようとします。

中には、病害微生物を駆除してしまうものもいますが、大きくは押し競まんじゅうのような仕組みになっていると考えられます。勢力の大きいほうが主導権を握るのです。

ですから、最初の一回だけ、しっかり念入りに土壌消毒をし、有用な微生物が十分土の中に入り込める状態を作るのです。

土壌消毒をすると、薬剤などを用いた場合はいい菌も悪い菌も皆殺しにしてしまいます。

太陽熱消毒を行った場合は、薬品消毒と異なる結果になりますが、一般的にはホームセンターや農協で買ってくる薬品で消毒することが多いでしょう。

その場合は、しっかり土に薬品を混ぜて、効果が終わるのを待ちます。

およそ、1週間から10日くらいで消毒効果が切れると思いますが、薬品のパッケージに記載の効果持続期間をよく見てください。

効果がなくなり次第、なるべく間を置かずに微生物資材を施用してください。

この時、可能な限り多めに資材を入れることをお勧めします。

というのは、消毒薬材の残留分が土中に必ず残っているので、新しく施用した微生物資材の中の有用微生物の何割かは死滅するからです。

それなら、消毒効果が完全になくなってから施用すれば・・・と思われるでしょうが、それでは遅いのです。

消毒効果がなくなり始めた矢先から、病害微生物も増殖を始めます。センチュウの卵が孵り始めます。

もしかするとその病害微生物は薬品耐性を持ったより極悪な病害菌かもしれません。

もう少し後で・・・、もったいないからチョットだけにしよう・・・、それがまた植物傷病の原因になるのです。

少しくらい有用微生物が死んでしまったとしても病害微生物が増えるよりはマシです。

自然の恵み®なら、資材中には自然界の10万倍以上の数の微生物が含まれています。

空席がたくさんあって、病害菌が跳梁跋扈していない状態なら、あっという間に有用微生物で土壌中を席巻してしまうくらい増えてくれるに違いありません。

土壌消毒を微生物農法を始める前の最初の一回だけ徹底して行う理由-お分かりいただけたでしょうか。

 

ちなみに微生物を用い始めた場合は、致命的な被害が生じない限り、土壌消毒はやってはいけません。

絶対にNGです。